30年以上の歴史を誇り「日本一のショートケーキ」と称されるフレンチパウンドハウスの大和郷(巣鴨)本店。 近年では『白いレンガの外壁に青い扉のお店』のイメージが定着しましたが、外装リニューアル工事を施した当時、扉は交換せずに古い扉のまま色を塗り替えただけでした。 もちろん、その時点で可能な限りの補修や調整を施して外見は整えましたが、ようやく扉を新調する事になりました。 何しろ雨ざらしで30年以上も経過している木製の扉でしたので、材質そのものは限界に近い状態まで老朽化が進行していました。
正面入口扉のデザインに関しては、各サイズの見直し、腰鏡板のデザイン、把手、ドアクローザー等、ほぼ全体を変更しましたが、せっかく定着したイメージを崩さない事を一番に考慮し、特徴的なガラス部分の飾り押縁は30年以上前のオーナー様のデザインをブラッシュアップして継承しました。 結果、常連のお客様も気が付かないんじゃないかと思える位に違和感は感じませんね。 新旧を画像で比較すると間違い探しのようですが。。。
ガラス部分の飾り押縁と把手は、入口上部のロートアイアン製のサイン(ロゴ看板)とキャノピー(庇)と質感を同調させ、腰鏡板のデザインは内装の腰壁鏡板と同じ面取りの大きいデザインに変更して高さ関係も内装の腰壁鏡板に合わせて統一させています。
正面入口扉は営業時間中ほぼ開放状態の為、強風で煽られる事も頻繁なので、これまでに蓄積されたドアクローザーの負荷による亀裂や割れが生じていました。 既存タイプのドアクローザーは取付こそ簡単ですが、ストップ機能も簡素で強風にも弱く、外見的にも重々しくて高さの取れない扉には圧迫感が強過ぎでしたので、今回はコンシールドタイプのドアクローザーを採用する事にしました。 必要以上の開放角も制限できるのでストップ機能の脆弱さもカバーでき、見た目もスッキリしますので圧迫感も払拭できました。
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